効果的なIR取材のために(前編) IR担当者の7つ道具

皆様こんにちは。IR担当のFです。

昨今は 「Integrated Resort (カジノを含む統合型リゾート)」の議論が活発化しております。
一方で同じIRであるのにも関わらず、 「Investor Relations (投資家向け広報)」業務はまだまだ一般的ではなく、社内外より「普段何をしているのか分からない!」とよくご指摘をいただくところです。残念です・・・。

そこで当ブログでは2回に分けてIR取材の現場をお伝えしてまいりたいと思います。
今回は前編として、IR取材に臨む担当者のカバンの中身をご紹介させていただきます。


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<IR取材のための「7つ道具」>
大河ドラマ「真田丸」において、草刈正雄さん演じる真田昌幸が「戦はな、源次郎。始める前が肝よ。」というセリフがあります。智略を尽くして大軍勢の敵方を退けるとてもかっこいいシーンです。IR取材においても、周到な事前準備が成否の9割を決めるといっても過言ではありません。下記の7つのアイテムを用意し取材に対応します。

1. アレンジシート
IR取材は、投資家様から直接ご依頼いただく場合と、証券会社様にアレンジいただく場合があります。後者の場合、MTGの概要(日時・場所・先方参加者・通訳様やブローカー様同席の有無、緊急連絡先等)が記されたアレンジシートをいただきます。特に先方住所はオフィスの引越しをされている場合もあるため大変重要です。

2. 説明会資料
取材においてメインとなる資料でして、直近の決算説明会資料(日本語版・英語版)を人数分(+予備部数)用意します。スモールMTGでは専用資料を作成する場合もあります。
初回取材の際は、沿革や事業概要を記した会社パンフレットも必要です。

3. 補足資料
QAや詳細説明に利用するもので、事業モデル・KPI推移・サービス概念図など、テーマ別に準備します。
口頭のみによる説明よりも説得力が増します。また、アプリサービスの場合はデモも実施しましょう。



4. 会社四季報
当社のようなマイクロキャップ(時価総額100億以下)銘柄はアナリストレポートがなく、会社四季報は主要な情報源です。
個人投資家様のコンセンサスであるばかりではなく、海外機関投資家様も英語版を参照されるなど幅広く活用されています。

5. データシート
ノートPCにExcel形式で保存し、持参します。業績及びKPIの四半期・月次推移をまとめたものです。
事業別の利益率推移や年平均成長率の算出に利用します。

6. マクロデータ
こちらもExcel形式です。「インターネット広告市場規模」「スマートフォン普及率」等の市場統計です。IR取材はアナリストやファンドマネージャーの皆様がお持ちの「仮説」を検証する場でもあります。
例えばA社は3年後どのような立ち位置を目指すのか?B社が中長期的に市場拡大よりも高い成長率を目指せる根拠は何か?などのご質問に対し具体性をもってディスカッションさせていただくために、こうした客観的なデータは不可欠です。

7. 計算機
私は暗算が弱いため必需品です(笑)
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いかがでしたでしょうか。馴染みのないIR業務を少しでも身近に感じていただければ幸いです。
後編では、MTG中の留意点や取材後のフォローアップ等についてご説明させていただきたいと思います_(._.)_

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2016年12月07日 | Posted in All, IR情報 | タグ: No Comments » 

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